山形県 白鳥に冷たい酒田市
酒田の木は「けやき」、酒田の花は「トビシマカンゾウ」。では酒田の鳥は? 以前、最上河口には一万羽もの白鳥が飛来し、人の手から餌を食べる光景が見られたものです。国道沿いのの市境を示すモニュメントは白鳥で、庄内交通バスにも白鳥が描かれています。市のパンフレットや広報紙にも前記の市のシンボルと並んで、市の鳥は白鳥と紹介されていました。ところが。 3年前に転居してきたら、市の鳥はいつのまにかイヌワシになっています。餌づけも、鳥インフルエンザへの警戒を理由に禁止。 飛来数は激減し、去年は1000羽だったとか。 平成の大合併で、隣の八幡町が合併した時、こ町のシンボルだった鳥海山のイヌワシを市の新しいシンボルにしたようです。そのくせ、旧八幡町の公園の乱開発など、配慮のない政策が目立ち、イヌワシは不満をそらすすり寄り政策のように見えてしかたがありません。 それに加えて、白鳥への冷遇。冬の観光客は、最上川のスワンパークに白鳥を見に行っても、一羽もいないありさまです。彼らはけなげに田んぼに落穂を食べに行くからです。白鳥を見るには、地吹雪を覚悟で庄内平野の寂しい田園を探さなければなりません。幸運な人は、顔を泥で黒く染めた白鳥に会えるでしょう。 野生の生物に餌づけをすることは良いことではないのでしょうが、それならそう言うべきでしょうに、今年もインフルを理由に餌づけをしないという説明が、しらじらしく聞こえます。 とにかくスワンパークで白鳥を見るには、日暮れの後ということになります。 今朝は運良く、飛来した白鳥の群れを撮れました。 ![]() | |
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関雅行さん[1199] | 2012-10-10 09:21:15 |
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綺麗な飛行編隊ですね。
付焼刃的な政策ではなく、動物生態学など幅広い知識に基づいた行政が望まれます。