山形県 ルールなき山菜マニア
酒田は北の堺と言われる自由都市だったそうで、年配の人には今でも酒田商人のプライドを持つ人も少なくありません。去年も、「山菜など、貧乏臭くて嫌いだ」と声高に話す老婦人を見かけました。それでも山菜ブームは酒田でも盛んで、この季節には、車で近郊まで出かけて行く人が多いようです。お裾分けの習慣もあり、わが家でも時々合唱仲間などからいただくこともあります。 ただし、内陸の人ほど知識があるわけではないので、毒草と間違える事故もあるし、乱獲も問題です。 散歩道にも大小のタラの木がありますが、芽だけ摘むのではなく、枝先が切り取られています。だれよりも早く採集して水につけておき、自宅で育てようという魂胆のようです。木が枯れないように、全部の芽を取らないというルールも知りません。そして写真のように大きく育った芽は、もう食べ頃を過ぎていると思い込むらしく、採集しないのです。 ![]() 同じウコギ科のウコギやハリギリは全く対象外、こちらのほうがおいしいかもしれないのに。写真はハリギリ。鋭いとげがあり、大木になります。写真の木も大木で、おいしそうな芽も届かないのが悔しい。登ろうにも、幹にまでとげがあって登れません。みんな知らないので独り占めできるのに。なんだかんだ言っても、ぼくも意地の汚い山菜マニアの一人にすぎないのかも。 ![]() 道ばたにゼンマイを見つけました。朝日連峰の山間の集落だったか、白い綿毛を集めて紡ぐゼンマイ織りという技術を伝えているところもあると聞きました。 ![]() | |
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ひとこと数:1
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関雅行さん[1199] | 2013-05-06 08:37:51 |
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ゼンマイ織り 聞いたことがあります。
水をはじき、羊毛にも似たやわらかさがあり、保温性にも優れている。でも、この小さな綿を集め糸に紡ぎ、布に織る、気の遠くなるような根気のいる作業ですね。