山形県 汚染された山菜
最上地方で採れた山菜の「コシアブラ」から基準の2倍のセシウムが検出されたそうです。先日、秋田県の山に行った帰りに、真室川の駅舎の直売所でコシアブラを買ってきていたのですが、泣く泣く廃棄処分に。 この話を、合唱仲間のKさんに話すと、「明日、新庄までコシアブラを採りに行くつもりだったけど、中止する」と。 原発事故から2年以上経過しても、遠く離れた場所で、まだこんなことがあります。これが現実。 趣味と実益を兼ねて山菜を採る人は、大勢います。これらの人には賠償はないのでしょうね。 原発を外国に輸出しようとしたり、いつのまにか停止中の原発の再稼働に向けて政治が動き出している……。 先日NHKが「被災地からの声」を全国放送した時、「税金で仮設住宅に住ませてもらっているのだから感謝すべきなのに、不平ばかり言っている」という声が寄せられたそうです。そのとき「被災地が首都圏や関西だったら、このような非難は出ないだろうに」と思ったのです。それもまた偏見なのかもしれませんが。 しかし、東北の地から見ればそのように感じとれてしまう。それは基地問題や歴史認識に関して沖縄の人が感じるのと同じです。 ところで、庄内地方では昨日、松の花粉が降る日になりました。海岸の防風防砂林の松がいっせいに花粉を飛ばしたのです。 「いちめんに松の花粉は浜をとび智恵子尾長のともがらとなる」という高村光太郎の短歌にあるとおり。音もなく降る花粉は肉眼で見えるほどです。 夜は雨が降り、今朝はごらんの通り。雨に流れた花粉は地面に縞模様を作り、草木の葉にヒョウ柄の斑点を残します。 ![]() フキの葉のへりに付着している黄色いものが花粉です。 この季節になると、放射性物質が目に見えるものなら、きっとこのように見え、よけたり、除去したりすることもずっと楽になるのにと思うのですが。 | |
作成者 |
|
---|
ひとこと数:0
ひとことを発言するには、同好会に参加してください。