ノスリの子が、巣から出ていました。巣立ち？　実はノスリの巣立ちって、我々の思い込みとはちょっと違うのです。「巣立ち」といえば、有名なキツネの子別れのように、親離れ、独立などということばを連想します。巣から出た子は二度と帰ってこないのでは、なんて。しかし、ノスリの子は、巣から出てもまたもどり、出たり入ったりをくりかえします。親から食べさせてもらいながらだんだん行動範囲を広げていき、やがて帰ってこなくなる。毎年観察していて、わかってきたことです。
　さしずめ、好奇心に負けてちょっと飛び出してしまっったとか、お腹がすいて待ちきれないとかいうところでしょうか。ちょっと緊張した顔をみてやってください。