山形県 トウキョウダルマガエル
男声合唱団「東京リーダーターフェル1925」の酒田公演が昨日終わりました。前日に交流会をしたので、打ち上げはない予定でしたが、30名ほどで私的な打ち上げを敢行しました。メンバーに大学時代のグリークラブの友人がいて、今日は彼を土門拳記念館経由で致道博物館に送りました。 土門拳記念館では、土門拳の「古寺巡礼」や昭和30年前後の子どもたちを撮った「こどもたち」が展示されていた他、桑原史成氏の「不知火海」の展示がありました。これは33回土門拳賞を受賞した、水俣を撮り続けた作品群です。 友人は建築士なので、記念館自体にも関心があり、しきりに写真を撮っていました。四角いだけの石の建造物と思っていましたが、言われるとはっとさせられることがけっこうあるものですね。たとえば、メイン展示室から別の部屋に行く廊下は池に面していて、鳥海山が借景として楽しめるのですが、メイン展示室から進むにつれて、窓の幅が広く、逆に窓と窓の間の壁がしまくなっていきます。廊下に映る影がしま模様を作っておもしろいのですが、それだけでなく、暗い空間から明るい空間に向かって目を慣らす効果もあるのですね。 屋上には小石が敷き詰めてあります。上空から見たらそこが建物だとは思わないかもしれません。事実、以前ここに海鳥のコアジサシが営巣していました。 池(拳湖)のほとりで挨拶に出てきたトノサマガエル、いやトウキョウダルマガエルです。 ![]() でもトノサマガエルと呼んでいましたよね。今さらダルマと言われても。今では平地の田んぼでは見ることも声を聞くこともできなくなりました。幼いころ初めてペットにした動物です。つぶらな瞳、かわいいでしょう?そうでもない? 鶴岡致道博物館には、庄内各地の役所や警察署などの偽洋館や農家が集められています。また、このあたりには黒いマリアのカトリック教会(サンタマリア教会)など、建築史的にもおもしろいものがあります。 | |
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ひとこと数:4
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関雅行さん[1199] | 2014-09-17 15:45:32 |
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hamakenさん[1523] | 2014-09-18 11:32:07 酒田に転居した年、「土門拳文化賞」の公募ポスターを見て、酒田のアマチュアカメラマンあたりが応募するのだろうと思い込み、組み写真を数点出品しました。後で、写真の芥川賞のようなものと知って、顔から火が出る思いでした。「作品」は丁重に返され、その後は毎年案内書が届き、冷や汗を流しています。 |
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藤井はるみさん[1693] | 2014-09-21 11:07:27 >黒いマリアのカトリック教会 |
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hamakenさん[1523] | 2014-09-21 11:27:40 鶴岡の黒い聖母像は、明治時代にフランスのノルマンディーから贈られたそうです。ヨーロッパの一部に黒い聖母を信仰するところがあるとのことで、キリスト教布教以前の大地母神信仰と合体したのではなどという説があるそうですが。 |
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土門拳も酒田市の出身だったんだ。
リアリズムを追求した彼は女性のポートレイトは、ほとんど撮らなかったそうですが、撮られる方も化粧のむらとか、シミ小じわを容赦なく写されたら、嫌がるでしょうしね。