山形県 鶴間池のブナの森
落葉したブナは枝先まで白く見え、初めて見た時霧氷かと思ったほどです。それどころかブナは中身、つまり材も白いのです。ブナを使った家具をホワイトオークなどというのはそのためなのですね。 しかし、昔はブナは材木にならないと考えられていたそうで、もっぱら炭や薪に使われていたそうです。 次の写真はブナですが、ブナに限らずこのような樹形を、秋田や山形では「アガリコ」というそうです。 ![]() 炭や薪にするために、若いうちに伐採された切り株から新しい枝が伸びて成長したものです。昔、桑畑の桑の木がこんな形でしたね。秋田県にかほ市にはブナのアガリコの大木があり、昔JRが「あがりこ大王」と呼んで観光目玉にしました。 鶴間池を囲む原始林のようなブナも、このように人の手が加えられた痕跡が見られます。そして幹には、かつてここを訪れたおバカさんが彫ったイニシャルや日付けが。熊がつけた爪痕とならんで恥をさらしています。 人工の石積み。炭焼き窯の遺跡です。東北で炭焼きを生業とする者は、定住せず山に仮小屋を作り移動生活をしていたそうです。 ![]() これはダケカンバの樹皮です。剥がれて垂れ下がっていますが、山で暮らす人はこの樹皮を火を起こす付け木としました。 ![]() 目を凝らすとブナ林の向こうに紅葉が見えました。 ![]() ![]() PS:これを書き終えた今(10月28日10:00)、激しいアラレが降ってきました。 | |
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ひとこと数:1
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関雅行さん[1199] | 2014-10-30 20:17:47 |
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「アガリコ」の写真、いいですね。
昔、題名は忘れましたがディズニーのアニメで、木が体をゆすりながら歌うシーンがあったのを思い出しました。