山形県 日吉歯科が「プロフェッショナル」に
10月4日、酒田希望ホールで八神純子のコンサートがありました。私たちは、市内の日吉歯科医院からいただいた招待券を持って出かけて行きました。 10月27日のNHK「プロフェッショナル」が、その日吉歯科の熊谷崇医師を紹介していました。日吉歯科は酒田市日吉町にあり、昔は料亭だったであろう黒板塀の屋敷を改装した建物です。酒田舞子で有名な相馬樓や、山王くらぶなどの、高級?料亭の並ぶ一角です。 私たちは職業柄とずぼらな性格が災いして、歯や歯周病をほとんど放置していました。授業を抜けて治療に行くことは法的、制度的にできないわけではありませんが、同僚に授業を代わってもらわねばならず、また学校が荒れればそれもかなわず、さらに昨今の授業さえまともにできないほどの忙しさでは、自分の健康など考えるのは死んでからというほどの職場の雰囲気だったのです。 酒田に来てから歯周病が悪化、評判がいいという日吉歯科を訪れたのでした。 驚いたのは、患者それぞれに専属の歯科衛生士がつくこと、治療はプラークを除去し口腔内の虫歯菌、歯周病菌をなくしてからなど、これまで駆け込んだ歯科医とは全く異なることでした。なんと個室の診療室が27あり、各室に歯科衛生士が配置されています。 月に何回か、任意参加ですが歯の予防のための学習会も開いているし、子どものための学習会もあります。 要するに、この歯科医院の考え方は、痛くなってから駆け込むのではなく、予防歯科を普及するということです。 残念ながら私の場合は手遅れ状態で、奥の歯は上下左右とも抜歯せざるを得ませんでしたが。それでも残された歯の定期的なメンテナンスを受けているわけです。 なぜもっと早く出会わなかったのかと後悔しきりなわけですが、いや、現役で働いているときに出会ったとして、定期的に通うことは無理だったにちがいないとも思います。 問題の一つは保健診療、最低限必要な診療が必ずしも保健の対象に認められないことです。定期的メンテナンスさえ、間隔を開けなければ保健診療として認められないなど、医院側にも悩みが多いようです。 また先述したように、体の病気や怪我と異なり、仕事を休んだり抜けたりすることへの物理的、精神的抵抗感もありますね。「歯ぐらいでなんだ」というわけです。 市内には歯科医院も多いのですが、従来の治療を行なっている医院との確執も多いことでしょう。第一、地方の1医院ががんばっていても、広がらなければ意味がありません。そこで、ここでは全国の若い歯科医の研修も行なっているようです。 そういえば、私たちが最初についた衛生士は神奈川県出身の研修中の女性でした。彼女は神奈川に帰り、今はその母親(きっと熊谷医師の同志なのでしょう)が後を引き継いで私たちの専属衛生士になっています。 前述の八神純子のコンサートは、若い歯科医たちの研修会の一貫(夜の息抜き?)として開かれたもののようです。熊谷医師は東日本大震災のボランティアで八神純子と知り合い、八神は熊谷医師の意気に感じてコンサートを引き受けたと言っていました。 私たちメンテナンス患者の招待は、空席の埋め草だったのかもしれませんが(笑)。 | |
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ひとこと数:2
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平井正幸さん[1200] | 2014-10-29 09:31:16 |
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hamakenさん[1523] | 2014-10-29 10:25:29 実際に治療を受けたのは若手の医師で、熊谷先生は助言だけでしたが、考え方は医院の隅々までいきわたっているようです。それにしても出会うのが遅すぎました。 |
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番組、観ました観ました。素晴らしい先生でしたね。自身も言われていましたが「ブレない」ということをとことん実践されていましたね。診療方針を若い医師に託す取り組みにも感心させられました。
とかく虫歯などは軽く見られがちでしたが、最近では、歯周病菌などが内臓など体内の疾患に影響をもたらすことが少しづつ見直されたり、スポーツの世界でも噛み合わせなどによる能力向上が注目されたりなど「口腔医療」という科目が認知されるようになって来たことは良い傾向だと思います。
この番組を見た時に「hamakenさんに聞いてみようかな」と思いましたので、グッドタイミングの書き込みでした。