山形県 これも「戦跡」
庄内地方も暑い日々が続いています。特に今年は、風が日本海を回り込むためか、いつになく高湿度でまいります。昨日、ようやく東風に変わり、乾いた庄内らしい暑さになりました。 昨日の朝は、松の木にヘビがいました。少しだけしのぎやすくなって、ヘビもほっとしたのでしょうか?アオダイショウのようです。(この森はもともと砂丘ですから、湿地に生息するマムシがいないのが救いです。 ![]() さてその松の木の話です。 この松は、先人が、冬の風と飛び砂を防ぐために苦労して植えたという黒松です。その中心が江戸時代の豪商、本間光丘(みつおか)で、そのため光が丘という町名になっています。 しかし以前から、古い松の木の多くに痛々しい傷があることが気になっていました。 ![]() 戦争中、戦闘機の燃料の不足を補うため、松の根を掘り起こして松根油を採ったという話は聞いたことがあるのですが、それだけでなく、松やにも油を精製したのだとか。今朝、東北のローカルニュースでレポートしていました。秋田県で始まったということですが、この傷もそのためにつけられたものらしいのです。 「お国のため」貴重な松の木を切り倒したり、傷つけたりしたあげく、その油は飛行機燃料になり、飛行機は若者を乗せて敵艦に体当たりしていった……。なんとも皮肉な話です。 | |
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ひとこと数:2
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藤井はるみさん[1693] | 2015-08-13 12:57:36 |
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関雅行さん[1199] | 2015-08-13 13:27:29 松の根っこから採った油で、飛行機を飛ばそうというんですから、戦争に勝てるわけないですよね。 |
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異常な事が異常と感じなくなってしまった国、悲劇の一言です。
今日のNY Timesに載っていた写真です。
苦しい母国を捨てて、ギリシャの島に流れ着く数千人という越境者。記事はとても心が痛みますが、この写真の美しさにうなりました。