山形県 新方言?
横浜や川崎の人の多くは、「坂道」の「坂」を、関西風に「さ」にアクセントをつけて発音します。横浜の子どもたちに、「横浜は下り坂が多くて、東京は上り坂が多いからだよ。」と言ったら 、困ったことにみな納得してしまいました。 横浜の女の子は「ドラエモン」のしずかちゃんのような「~だわ」とか「そうよね」のような、いわゆる女ことばは使いません。「やめたほうがいいわよ」ではなくて「やめときな」と女性が言うのは、新鮮な驚きでした。 男女のことば遣いが違うのは日本語の特徴だとはいっても、地方では東京山の手ほど極端に違うわけではないのかも。いや、東京でももう女ことばは絶滅したのかな? コテコテの方言ではなくても、その地域特有の言い方があれば、それもまた方言の一種でしょう。沖縄などでは方言「ウチナーグチ」に対して「沖縄共通語」と言っているようです。例の「知ってるサァー」というあれです。 さて、山形県では、相手にものを渡すときの謙譲語「さしあげます」を、なぜか「おあげします」と言います。初めはその人が敬語をまちがえているのだろうと思ったのですが、だれもがそう言うので、山形独特の敬語だと気がつきました。まあ「さしあげる」が特別な言い方で、普通の謙譲語は「お見せする」のように「お~する」ですから、あながちまちがいとも言い切れないのですが、違和感はあります。 記号の①②などは「まるいち」「まるに」ではなく、「いちまる」「にまる」というのが山形風。酒田出身の佐高信氏も、上京して初めてこれが方言だと知ったと言っていました。 写真は最近森で撮ったものです。 1枚目は巣立ちしたトビのヒナが地上に降りて途方にくれている姿です。「トンビがタカを産む」というけれど、トビもタカの一種にはちがいなさそう。 2枚目は森のモンスター、略して「モリモン」です。アケビコノハという蛾の幼虫です。目玉模様は天敵の鳥をおどろかすため? 成虫は枯れ葉そっくりの蛾でおどろきます。飛ぶと下羽が派手な黄色でこれまたびっくりですよ。 3枚目は、桜の枯れ枝だと思いましたが、よく見ると交尾中の蛾。失礼。それにしてもうまい擬態です。 ![]() ![]() ![]() | |
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ひとこと数:3
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平井正幸さん[1200] | 2012-06-26 10:59:47 |
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関雅行さん[1199] | 2012-06-26 11:14:56 普段あまり気にせず見過ごしてしまうところに、物の本質や歴史が隠されているものですね。 |
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hamakenさん[1523] | 2012-06-27 11:51:23 東北地方出身の人は、方言へのコンプレックスを持つ人が多いのです。東北方言はいつも笑われ、馬鹿にされる対象でしたから。それには、戊辰戦争以来、いや、田村麻呂以来の東北蔑視と差別が関係していると思います。一方、京都はずっと都でありつづけたわけだし、明治維新は長州、薩摩が中心で、そのせいか軍隊では長州弁、警察では薩摩弁が使われたといいます。これらの方言は、たとえ笑いを誘っても、差別や嘲笑の対象にはならなかったのではないでしょうか。私は東京で育ちましたが、東北への蔑視はいやというほど見聞きしました。(親は福島出身です。) |
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テレビを通した感じ方なので的確かどうか分かりませんが、若い人達の会話では、西日本のほうは、方言を使ったりイントネーションが異なったりと「地方色」が出ているような気がします。
それに比べ東北地方の人のほうが標準語(東京語)そのもののようです。不思議に思っています。
珍しい画像もありがとうございました。