「トマト」―医者いらずの人気野菜
赤い色がアンチエイジングに効果
完熟したトマトには、カロテノイドの一種、リコピンが含まれています。赤い色は、このリコピンという色素によるものですが、じつはリコピンは強い抗酸化作用があることが知られています。生活習慣病の予防や老化防止に効果が高く、とくにリコピンの抗酸化作用はビタミンEの100倍もあるのでは、といわれています。リコピンは体内では生成できない成分なので、食品から摂ることしかできません。トマトは、そんな抗酸化物質リコピンをたくさん摂取できる健康野菜なのです。 リコピンは生よりも加工品 ![]() リコピンなどのカロテノイドは、生野菜から摂取しても、じつは吸収率がそれほど高くありません。生のトマトと同じ量を食べた場合、リコピンは加工したトマトのほうが2~3倍も吸収されやすいといわれています。トマトジュースであれば、生のトマトよりも手軽に、しかもリコピンを効率よく摂取できるというわけです。また、リコピンは熱にも比較的強いので、トマトソースなどのように油といっしょに調理した場合、吸収率が高くなるようです。加えて、パスタやピザなど、トマトソースを使う料理もおすすめです。トマトやオリーブオイルを使った料理をよく食べるイタリア南部では、消化器系のがんの発症率が低いというデータもあり、トマトや魚介、オリーブオイルをバランスよく食べているせいではないか、といわれています。 高血圧の予防にもひと役 「トマトが赤くなると医者が青くなる」と昔から言われているように、リコピンだけでなく、トマトにはさまざまな栄養素が含まれています。ビタミンAやビタミンC、高血圧を予防するのに必要なカリウムも豊富です。そもそも野菜にはカリウムが含まれていますが、とくにトマトは豊富で、余分な塩分を体外へ排出し、高血圧になるのを防いでくれます。ルチンという成分も含んでおり、同じように高血圧予防に効果があります。 二日酔いで胃がムカムカするようなときには、トマトを食べるとムカつきが抑えられるし、胃の調子が悪いときにも同様です。また、口内炎ができているときは、口にトマトジュースをしばらく含んでおくと炎症が抑えられます。 トマトは旨み成分も豊富 ![]() 皮は取り除く トマトは、調理するときに皮をむくのが面倒という方もいらっしゃるかと思います。沸騰したお湯にトマトを1分程度入れてから冷水に取ると、簡単に皮をむくことができます。でも、最近ではトマト専用のピーラーも販売されており、簡単にトマトの皮むきができるのでおすすめです。 トマトの原産地については諸説がありますが、現在は南米のペルーで誕生し、メキシコに伝わったものが世界へ広がった、という説が有力になっています。食用に栽培されるようになったのは18世紀ごろで、日本に最初に伝えられたのは江戸時代。当初は、観賞用として楽しまれていたということです。 |
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ひとこと数:5
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なかきちさん[1196] | 2012-06-28 10:59:11 |
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ユーサンさん[1201] | 2012-06-28 22:59:41 トマト嫌いは結構いるようですね。 |
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高田 泉 さん[1197] | 2012-06-29 16:48:50 子どもの頃は、おやつに真っ赤に熟れたのを丸かじりするのが好きでした。次に砂糖をかけて食べるのが好きになりました。感覚は果物ですね。 |
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立夏ましろさん[1311] | 2012-07-01 11:02:23 |
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ユーサンさん[1201] | 2012-07-02 15:50:38 畑で熟したものはどれをとっても味が濃くて甘さがあって美味しいですよね! |
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子供の頃はトマトが大嫌いでした。
気がつけば居酒屋で冷やしトマトを注文している自分がいます(^o^)